ベン&ジェリーズを食べたことがあっても、このおいしさがどうやって作られているかは知らないはず。
今回はベン&ジェリーズの作り方を紹介します。
製造過程が分かると、ベン&ジェリーズの美味しさと安全性が分かると思います。
では、ご紹介いたします。
この記事の内容
ベン&ジェリーは小さな農場から始まります。
ベン&ジェリーのすべては牛からはじまります。
数百ある農場から、新鮮な牛乳がバーモント州セント・オールバンズの協同組合販売店に届けられます。
協同組合において、牛乳はヘビークリームとコンデンススキムミルクに分離されます。
それからタンカートラックでベン&ジェリーズのセント・オールバンズおよびウォーターバリー・バーモント工場に運ばれます。
工場の中でアイスクリームを作る準備が始まります。
トラックが工場に着くと、牛乳とクリームが6000ガロンのサイロに注入され、ベン&ジェリーズのアイスクリームに作り替える準備ができるまで、2℃に冷やされます。
ミックスタンクの中でアイスクリームが作られます。
アイスクリームの製造プロセスにおいて、おいしくミックスすることはおそらく最も重要です。
高い技術と経験を持つ「ミックス・マスター」と呼ばれる人が、1000ガロンの容量をもつステンレススチールのメガブレンダータンクで行います。
アイスクリームミックスはヘビークリーム、コンデンス・スキムミルク、そして液状になった「さとうきび」から始まります。
これらに卵黄、チョコレートのフレーバーのためココアパウダー、天然安定剤も加えます。安定剤は熱からくるショックを防ぎ、氷の結晶ができるのを防ぎます。
すべての材料を6~8分ミックスし、その結果白い「スイート・クリーム」ミックス、またはチョコレート・ミックスができます。
完成したミックスは2つの濾過器の1つであるサージタンクに移動されます。サージタンクは、ミックスを低温殺菌がはじまるまで貯蔵する場所です。
アイスクリームは、低温殺菌され均質化されます。
アイスクリームミックスがブレンドされると、低温殺菌され均質化されます。
低温殺菌はミックスを加熱して有害なバクテリアを殺すものです。
殺菌する機械はとても薄いステンレススチールの一枚板でできています。
熱いお湯(83℃)が板の一方から流れ、冷たいミックス(2℃)がもう片方の板からポンプで送られ、お湯の熱がミックスに移動して82℃に熱します。
ミックスが冷たくなる前に、ホモジェナイザーに入ります。
ここで、ミックスは高圧にさらされ(140.6万kg / m2)非常に小さい開口部から押し出され、クリームの脂肪粒子は大変小さくなり乳化されるので、ミックスが分離しないようになります。
冷やされたミックスは、それからタンクルームに送られます。
材料が混ざり合うのには4~8時間かかります。
ベン&ジェリーズがおいしい理由の1つは、フレーバーです。
ベン&ジェリーズのアイスクリームがおいしい理由の1つは、フレーバーです。ベン&ジェリーズは、フレーバーとそれをつくる技術を、とても真剣に考えています。
煮詰められたミックスは、タンクルームからフレーバータンクへ移されます。ステンレススチールのタンクのひとつひとつに、500ガロンのミックスが入ります。
ここでミックスがしあわせなフレーバーに作り替えられ、それは驚くようなピューレと抽出物が加えられるのです。
フルーツ・フィーダーと通してチャンクを入れます。
チャンクの入ったフレーバーを作るときは、アイスクリームはフルーツ・フィーダーを通らないといけません。
フルーツ・フィーダーはチャンクを「入れる(フィード)」もの。
フルーツ・フィーダーの上部に置かれたチャンクは、らせん状のスクリューが流れを制御してスター・ホイールへ送ります。
スター・ホイールが回ると、ホイールは凍ったアイスクリームの中にチャンクを押し入れます。
チャンクの入ったアイスクリームは最終的に特殊なアタッチメントを通り、チャンクと混ざりあい、均一にチャンクを分散させます。
アイスクリームがカップに注ぎ込まれます
アイスクリームとチャンクが混ざったアイスが均等にカップに注がれます。
自動充填機は120パイント/分を充填するだけではなく、パイントカップを2個ずつ完璧な位置に落とし、充填機のヘッドが的確にアイスクリームを入れられるようにします。
加えて、カップが充填されると、充填機はリダーへそれらを送ります。
リダーはパイントの蓋を、カップの適切な位置に押し込みます。
こうして、出来上がったカップがベルトコンベアで運ばれていきます。
出荷前にアイスクリームをさらに凍らせます
アイスクリームが保存されたり出荷されたりする前に、さらに凍らせなくてはなりません。
半分凍った-5℃から、完全に凍った固い状態の-12℃までにです。
このプロセスは「硬化」と呼ばれ、らせん硬化機で行われます。
らせん硬化機トンネルの実際の温度は-34℃、しかし巨大なファンによる風がトンネル内を吹いていて、-51℃になります。
この環境下で、パイントは3時間かけてゆっくりらせんコンベアを上ってゆき、頂上に達したとき、温度は-6℃(すこしやわらかめ)~-22℃(完全に凍って固い)まで下がります。
厳しい商品基準によって高い商品品質が保たれます
品質管理研究室では、担当者がベン&ジェリーズのアイスクリームフレーバー1つ1つについて、厳しい商品基準に合っているかどうかを熱心に調べています。
承認が取れるたびに、ベン&ジェリーズの生産はアイスクリーム交通コントローラーに対して必要な手続きを行います。
そしてベン&ジェリーズのアイスクリームはあちこちの目的地へ送られます……
こうして熱意と情熱がこもったベン&ジェリーのフレーバーが世界中に届られます。
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